アール・ヌーヴォーとアール・デコ

アール・ヌーヴォーとアール・デコとは20世紀初頭の大きな芸術運動のことです。

アール・ヌーヴォーは19世紀末、1880年~1890年ごろに始まりました。高名なルネ・ラリックがこの運動とその活躍者たちを国際的な舞台へ導き出しました。アール・ヌーヴォーのジュエリーは自由なカーブが特徴であり、自然、女性のカーブ、ペイガンと中世期の童話と伝説をモチーフにしています。アール・ヌーヴォージュエリーの先進的なところは素材の質と技術にあります。エナメル職人がステンドグラスにインスパイアされるように、代々受け継がれてきた職人の技術が用いられていました。ビジュアルが重視されていたため、比較的安い宝石が使われていました。その中には、サイズの大きいパール、ガラス、漆器やペリドットのような普段使われていない色の宝石が見られます。

数年後、この運動の正反対のアール・デコが現れました。1915年ごろ、厳格な傾向に切り替わり、シンプルで幾何学的なラインが流行りました。装飾とカーブに代わり、鋭く、正確で安定した線が主流になりました。

また、金に代わり、プラチナとホワイトゴールドがメインになりました。ダイヤモンド、オニキス、トルコ石(ターコイズ)とエメラルドが主に使われていました。その時代にはマハラジャたちがパリを訪ね、宝石の詰まった箱でこの世紀の初頭の最も麗しいジュエリーを誕生させました。アール・デコは全般的な芸術運動であり、ジュエリーに限ったものではありません。建築、グラフィックデザインやファッション、すべての分野に進化を与えました。しかし、1930年ごろに戦争の突発によりその勢いは低下しました。

アール・ヌーヴォーとアール・デコは全く違った芸術運動であると同時に、同じクリエイティブさと進化や革命をもたらす意気を宿っています。スタイルが正反対であるのにも関わらずどちらも好まれます。これこそが芸術の真の美しさではないでしょうか。

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